ガソリン代が相変わらず高いですね。今回は主な輸入元であるイランの核問題とアメリカ主導の経済制裁が絡んでいるようです。
我が国は世界第4位のエネルギー消費国でありながら、その自給率は8%をわずかに上回る程度です。 つまり、エネルギー資源のほとんどを輸入してるわけなんですね。
文明生活の命綱ともいうべきエネルギーを他国に依存してると言えるでしょう。ですので輸入元の外国で問題が起きればすぐに影響を受けます。「ガソリン代が上がったり下がったり」目まぐるしいのは当り前なんですね。
石油などのエネルギー資源は戦略物資です。世界各国ともその認識は昔から変わっていません。2回にわたる大戦の原因と結果も、すべてエネルギー問題が絡んでいます。
米国があれほど遠く離れた中東で、終わりのない戦争を繰り返すのも、全てエネルギーの為です。高いガソリン代に悩む日本も他人事ではありません。
現在、世界は経済的には戦争状態にあります。いつリアルな戦争になってもおかしくないレヴェルです。いまはまだ「ガソリンが高い」くらいで済んでいますが、何かの拍子にエネルギー供給がストップすることは何時でも起こりえます。
そうなったら食料も工業製品も作れません。みるみる困窮して、人間らしい文明生活は望むべくもなくなるでしょうね。
そうなってからでは遅いのです。
実は日本の技術をもってすれば、エネルギーを自給自足することは可能なレベルになってきているのです。エネルギー開発の鍵となるような、それらの方法を見ていきましょう。
都市油田
筆者はリサイクル関係の仕事をしているので、一般家庭からプラスチックやビニール製品のゴミが大量に出ることを知っています。いやほんと都内だけでも相当な量になるんですが、これらは通常ゴミ処理場で焼却処分されてます。そして、その際にも燃料が消費されているのです。
これらのプラスチック・ビニール類は、その気になれば石油に戻せるって知ってましたか? 燃料油化装置というものが開発されていて、熱処理により一旦気体にしてから石油成分だけ液体に戻す技術が使われているそうです。
都市部で捨てられる廃家電を集めて貴金属が取れることから「都市鉱山」と呼ばれたりしますが、これらの廃プラスチック・ビニールから石油を抽出できれば、まさに「都市油田」と呼べるのではないでしょうか。
日本に油田が出現すれば、もう「ガソリン代が高い」という悩みとは無縁でしょうね。(笑)
ただし、莫大なゴミを排出する大量消費型の日本の都市生活も、変えていかねばならない問題点のひとつです。つくり出すのも大事ですが、無駄に使うのもやめていくべきでしょうね。
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