我が国の食料自給率が、いまや4割にも満たないのは周知の事実です。残りは輸入してます。つまり食料供給という命綱を他国に握られている、ということです。
いきなり食料供給をストップされたらどうなるでしょう・・・飢えますね(汗)そして文明的な活動は止まってしまい、国力は著しく低下することでしょう。
これは決して大袈裟な話ではありません。世界で3食まともに食べられるのは5億人程度で、(日本も入ってます)ひどい飢餓状態にある人は8億人を越えるといわれています。ということは、世界的には9人に1人が餓死寸前なのです。
また将来にわたり世界的に人口は増加の一途をたどり続け、食料問題はさらに深刻化するのは想像に難くないでしょう。
日本はまだ経済の豊かさを保っているので、他国から食料を買えますが、その豊かさにも昨今は陰りが見え始めています。
まして、超大国は食料を戦略物資として捉え、依存させるだけさせた後、政治的な取引の道具として平気で使ってきます。
「食料は武器である」と某覇権国家の国務長官が言ったとか言わなかったとか・・・
いずれにしても、自分の口に入る食べ物は、自分達で生産できるようにしておいたほうが、安心ってものです。その方法を具体的にシミュレートしてみましょう。
食料輸入先の分散化
現在わが日本が農産物を輸入している国々は、1位のアメリカが1/4を占め、以下、オーストラリア・中国・カナダ・タイが続いています。そしてこれらの国だけで6割以上を占めているのですが、ハッキリいって少なすぎます。
似たようなお国事情で、食料のほとんどを輸入に頼っているシンガポールが160カ国以上に輸入元を分散しているのに比べると、偏っていると言わざるをえません。
中国とは政治的にモメています。アメリカと中国は経済戦争に突入していて、日本はすでに巻き込まれています。何かがコジれた拍子に食料供給が途絶えるのは、何時あってもおかしくない話です。
もっと分散化してポートフォリオを組むべきです。「卵を一つのカゴに盛るな」です。
ハイテク農業の加速化
この方面では日本もかなり研究を進めているようです。農業製品を工場で生産し、工業化すれば生産量は10倍以上が見込めるのだとか。
シンガポール先輩はさらに徹底していて、国がその為のファンドを立ち上げ、企業や農家へ強力にテコ入れしているようですね。
工場でできた作物だとはいえ、遺伝子組替え技術も応用して、栄養豊富な物をつくるのは可能なはずです。 現在はまだそのレヴェルに達していなくとも、そこを目指すべきなのではないでしょうか。
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