eスポーツとは、エレクトロニック・スポーツの略称でコンピュータで組まれた競技規則に従って、ディスプレイを介して対戦を行うゲームをスポーツ種目とした名称だ。
PC・スマホの普及とともに急速に発展したコンピュータゲーム業界だが、近年インターネットで多人数同時対戦できるレヴェルになると爆発的にプレイヤー数を増やした。
PC・スマホをお持ちの方で「ゲームをやったことが無い人」は、ほぼいないことを考えると当然の現象だといえる。
参加者の多いゲームの中には群を抜いてスキルの秀でたカリスマプレイヤーが登場し、この者達がeスポーツプレイヤーとして中核をなしていく。
目次
eスポーツが五輪種目になる?
現在、eスポーツをオリンピックの正式種目にするかどうかが、大真面目に議論され世界の注目を集めている。世界的な広がりを見せるeスポーツだけに、プロ競技者も多い。
ランキングを上げて世界チャンピオンを目指すのに日々鎬を削っている現状を考えれば、全世界の競技者を集めて戦う場として「五輪が相応しい」という意見が出てくるのは当然だともいえる。
ただし、まだまだeスポーツの認知度が低い国も多く、ゲームの暴力描写が適切でない、などの意見も出てきて、終わりの見えない議論が続いているのが現状だ。
当面は意見の食い違いが平行線を辿るとおもわれるが、時間が経過する中でもeスポーツが爆発的に普及していくのは想像に難くない。
五輪の正式種目になるのも時間の問題だとおもわれる。
eスポーツ競技者の年収
競技者は主にゲーム大会に参加して賞金を狙っていくことになるが、トッププレイヤーともなると企業と提携し、チームを組んでロゴの入ったお揃いのコスチュームを着るなど広告塔として活動していくことになる。
市場規模が大きい為、企業がバックについた彼等の年収は、軽く「億」を超えるといわれている。
現在、全世界のゲーム人口は正確に把握できないほど多く、eスポーツの競技者だけに限っても1億3000万人を超える。プロゲーマーの多くは欧米諸国、中国、韓国で活動し、特に近年では中国が普及に力を入れている。
我が日本はeスポーツに関しては残念ながら後進国で、プロ競技者も120人程度である。 国内で開催される大会もまだ小規模で、賞金及び年収で億超えプレイヤーはまだ出ていないようだ。
eスポーツの種類
eスポーツの競技ジャンルは主に4つに分かれており「MOBA」「FPS」「CCG」「格闘ゲーム」である。
【MOBA】
「MOBA」とは、マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナの略称で、対戦プレイヤーは相手の拠点破壊を目標に戦うルールを主軸としたジャンルである。
【FPS】
「FPS」とは、ファーストパーソン・シューティングの略称で、銃器等を使用して相手プレイヤーを倒すことを目標としたゲーム。一人称視点で進行するシューティングゲームで近年、VRゴーグルの普及で競技人口の伸びが大いに期待される。
【CCG】
「CCG」とは、コレクタブルカードゲームの略称で、デジタル化されたトレーディングカードゲームだ。日本では『遊戯王』や『Shadowverse(シャドウバース)』の人気が高く、海外から参入した『ハースストーン』『マジック・ザ・ギャザリング アリーナ』などが知られる。
【格闘ゲーム】
「格闘ゲーム」とは、1対1の格闘で相手を倒すゲームジャンルである。日本人に馴染みが深い『ストリートファイター』など海外でも人気を博している。
おまけ、eスポーツの起源
始まりは1972年に、アメリカのスタンフォード大学で、『Spacewar!』の大会が行われたという記録が知られている。
ちなみに『Spacewar!』は宇宙戦争をモチーフとした世界初の対戦型シューティングゲーム。
この時代に作られたものとしては、驚嘆に値するレベルである。
造り手の創作意欲・熱意、そしてゲーム愛の強さが具現化した秀作で、対人対戦型のゲームとしてeスポーツへの道を開いたといえる。