前回に引き続き、日本の未来に目を向けた有望なテクノロジーのご紹介です。
2回目は【人間工学】についてです。少子高齢化が進む未来の労働環境の対策として、人体の機械的サポートのために開発された製品を見ていきましょう。
(*・ω・)_/ 人間工学(エルゴノミクス/Ergonomics)とは?
スポーツや医療、産業で人の作業効率を上げる学問‥‥簡単に言うと、『人間が仕事をしやすいようにするにはどうすればよいのか』をテーマにかなり幅広い解釈を持つ研究です。
人間工学は第二次大戦以後、先進国が先駆けて工業で主に進められます。
探求心の幅が広がると心理学なども、この分野の研究に加わりました。
身近な物でいうと、お使いのマウスやゲームチェアとか、快眠枕ですね。
先ずは、ここ最近の話題になった商品をおさらいしましょう。
目次
【電動ファンを搭載したフィリップス「ブリーズマスク」】
去年の夏、感染症対策にマスク装着が急ピッチで推進される中、猛暑の屋外でマスクをして作業することによる熱中症のリスクが危惧されました。
ニーズに応え、株式会社フィリップス・ジャパンは日本メーカー製の、電動ファンテクノロジーを取り入れた電動ファン付マスクを開発。
NIOSH(米国労働安全衛生研究所)が制定したN95規格基準を満たしたフィルターが、PM2.5や花粉などからの吸引もガードしてくれます。
電動ファンは充電式で3段階の風量調節が可能で連続稼働は約2~3.5時間。
【高通気性スポーツキャップ「Airpeak」】
ビルマテル社が開発した真夏の日射しから頭部を守りつつ、
猛暑の中でもランニングなどによる帽内にこもる蒸れ・熱を下げる帽子です。
対流効果を利用した世界初の通気システムFlow Systemを取り入れた
マラソンなど各種の屋外競技に期待される一品です。
※あまり効果が実感できないという評価もありますが、蒸れによる発汗の検証によれば20%もの差が出ているようですよ。
【空調服(電動ファン付き作業着)】
今ではワークマンなどでも求めやすくなっている、ファン付きの作業服。
炎天下での労働や農作業のみならず、屋内での着用でも熱中症のリスクを減らしてくれる優れもの。
この製品の最大のメリットは、夏場の連続作業が可能になったことと、集中力の低下も抑えられ作業効率も上がったという点ですね。\_(・ω・) ココネ、ココ
【アシストスーツ】
介護や積み下ろし作業現場のニーズから、注目されている製品です。
アシストスーツとはパワードスーツ・パワードウェア・マッスルスーツとも呼ばれ、人体に装着される電動アクチュエーターや、バネ・人工筋肉(ゴム)などを空気圧で伸縮させる機構を用いた、外骨格型あるいは衣服型の装置です。
(´・ω・`) ‥まだまだ高価ですね。家庭向け普及には時間かかりそう‥
※レンタルや、導入に補助金が受けられる場合がございます。
【作業アシストウェア】
比較的に安価でもあり、生地の伸縮性や伸縮ベルトを用いた非動力系のサポートジャケットタイプと呼ぶ製品もあります。
モーターによるサポートと比べると見劣りしますが、軽作業には十分ですね。
人間工学の発展が日本を救う?
今回は、人間工学から生まれた身近な商品の紹介でした。
既に職場で使用している方も少なくないと思います。
話題の製品をいち早く買い求めるのも良いですが、技術開発を行う企業へ投資してみることも考えてみてはいかがでしょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。