海洋牧場・海洋農業
日本の陸地面積は世界61位ですが、経済水域の広さでは世界6位です。昔から海は我が国に豊富な恵みをもたらしてくれました。まぎれもない海洋大国である我が国がこれを生かさない手はありません。
養殖・・と聞くと天然物に比べて味などの面から下に見られがちですが、昨今の天然物は世界のどこで獲れて、どのくらい安全なのか不透明な部分が多いです。
その点、完全管理された養殖は安全性の面から見ても理に適っているわけです。味や品質についても、研究を重ねれば天然物を凌駕する物だって創り出せるのではないでしょうか。
この、魚や海棲植物を養殖する海洋牧場は全国に数ヶ所あるようですが、もっと本腰を入れて取り組んでも良い分野です。海に恵まれた日本の利点をもっと活かしてほしいものです。
また、この方面の研究が進めば、「石油を作り出す海棲微生物」や「潮流発電」など、エネルギー問題解決にも大きく関係してくることでしょう。
栄養価の高い昆虫食も検討すべき?
「虫を食べろ」と言われたらイヤな顔する人が多いのは判ってます(笑) 賛否両論あるでしょうが、昆虫は栄養価も高く国連食料農業機関(FAO)では、食料危機の切り札と位置付けています。
我が国でも農家ではイナゴや蜂などは伝統的に食べられてきましたが、この方面ではタイなど東南アジアが経験豊富です。日常的に昆虫を食べてきた歴史があり、料理法も驚くほど多彩です。そして意外と美味しい・・
我々も、食べられる物が少なくなる前に、昆虫を食べられるようになっておいたほうが良いかもしれません。
「先住民にはご馳走です」
by: ベア・グリルス(英国の冒険家)
政治的圧力で実現できていないことを認識する
色々と述べましたが、実は日本の技術力をもってすれば、すでに実現できることばかりなのです。では、何故やらないのか・・・
それは日本の食料自給率が上がって国力が向上するのを快くおもわない多くの勢力に関連した政治的問題です。TPPなどの不平等条約の締結は記憶に新しいですが、冒頭でも述べたように大国はすでに食料を戦略物資と捉えています。
我が国で「食料自給率を上げよう」と言い出した政治家は、なぜかスキャンダルや事故などで消えていく実態を認識しなければいけません。
地政学的に難しい位置にある日本は、大国間の思惑に翻弄され、自国の食料自給率を上げるのも、一筋縄ではいきませんが、諦めてはいけません。自分や自分の家族が飢えるのは避けたいですものね・・
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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