今回は、いよいよ猫を「もふもふ」していきます!!
繰り返しになりますが、猫をモフるうえで大事な心構えは、
『人本意な接し方では、猫を満足させられない』ということです。
ボス猿が子分猿に毛繕いを許すように、猫はあなたに媚びているのではありません!
それを踏まえて、猫様に「もふもふ」させていただきましょう。
目次
猫の触り方と注意点
まず、やってはいけない基本的な所作について解説です。
小野不由美の書籍『十二国記』で、麒麟が額の角に触れられるのを嫌がる様に、猫は撫でられて嬉しいポイントと、嫌がるポイントがあります。
もし嫌なポイントを触ってしまうと、
「サイテー!この人間の撫で方、まるでなってないニャー!!」
と思われて、そそくさと逃げられてしまうことでしょう。
猫の嫌がる部分①頭
頭を撫でようと、視界を遮って手の平で頭におおいかぶさるように触れる。 すると猫は不安を感じて、引っ掻いたり噛みついたりします!
猫の嫌がる部分②しっぽ
猫のしっぽは脊髄と直結しているため、『猫が痛みを感じやすい部分』です!
しっぽは猫がバランスをとるのに重要な役割があります。
猫はバランスを崩しそうな時に、しっぽを素早く振ることで骨盤の位置を調整します。
こうすることで、塀の上のような不安定な場所も素早く移動できるのです。
寒さが苦手な猫は体温を上げるのに、身体を丸めるだけでなく、しっぽをマフラーのようにして使います。
さらに、しっぽや頭の両脇、前足などには「臭腺」があります。
人や物に顔やしっぽをこすりつけるのは、その対象の所有権を主張するマーキング行為です。
しっぽは猫のデリケートなところだと知っておいてください。
しっぽに触れることはいけませんが、『しっぽの付け根』を触ると喜ぶ猫もいます!
猫によって好みがわかれるので、反応を見て喜ぶようであれば構いません。
ただし、調子に乗ってはいけません。しつこいと嫌われます。
時折、手を休め反応を見ましょう。満足したなら離れていくでしょう。
膝に乗ってきたなら間違いなく、催促されています!
その気持ちに応えて、猫の気の済むまで「もふもふ」してあげましょう。
猫の嫌がる部分③お腹
特にお腹は避けるべきポイントです。
猫がゴロンとお腹を見せることがありますが、これは信頼の証です。
「愛いヤツよ。良いではないか良いではないか」と、お腹に触れようとしたなら・・・・
最悪、噛み付かれてしまうくらいは覚悟してください。
ここが猫様の喜ぶポイント
では、猫が最も満足してくれる「もふもふスポット」はどこなのでしょうか?
・・・それは『顔』です。
しかし顔をモフらせていただけるほどの猫通なら、苦労はありませんね。
猫と深い仲になりたい方のために、猫の顔のマッサージについては次回に改めて解説いたします。
さて。顔以外で、猫様を満足させられるモフり方はズバリ、
『肩』です!!
一説によれば、猫は人間よりも肩がこりやすいといわれているのです。
猫の頭は肩より前に出ています。
エサや水を摂る、肩よりも下に顔がくる姿勢の時、身体と前足を繋ぐ筋肉へ大きな負担がかかっていると考えられます。
まずは猫の緊張をほぐしましょう。
猫の背中に対して指を垂直に立てます。
指を曲げてクシのように使い、背中を毛並みに沿って撫でます。
首周りから、しっぽの付け根にかけて軽く掻くようにしていきましょう。
毛櫛があれば最適ですが、ここではモフり方にこだわっていきます(笑)。
猫の背骨周辺には、ツボがたくさんあります。
首の後ろから背骨に沿って、しっぽの付け根にかけ、お肉を軽く摘まむようにすると刺激となって筋肉の緊張がほぐれていきます。
親指と人差し指、中指を使って、やさしくほぐしましょう。
猫の背中をほぐしたら、首周りを軽くマッサージしていきます。
肩甲骨の前と、肩関節の後ろのくぼみを中心に、首の前や後ろを軽く刺激していきます。
3本の指を使って、くるくると円を描くようにさすって、くぼみは軽く押してみたりしていきましょう。
最後に首筋→背中→しっぽの付け根の順で全身を撫でてあげ、リラックスさせます。
手を休めて、猫が離れていけば十分満足したことでしょう。
あなたを見てなにか訴えている様子であれば、もう一度マッサージしてあげます。
いかがでしたでしょうか?
長くなりましたが、猫との接し方と正しいモフり方について、ご理解いただけたと思います。
『猫様』は付き合い方さえ間違えなければ、我々ニンゲンを癒やしてくれる素晴らしい存在です。さらに仲良くなる色々なテクニックがありますので、また記事にしてくつもりです。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。 (ミΦ ﻌ Φミ)∫;