お中元の季節がやってきました。日頃お世話になった方や遠方の知人へお中元を贈るとき「はて、あの県にお中元を届ける最適な時期はいつだったかな」と悩まれる方も多いのではないでしょうか。
夏になったらお中元と漠然とわかってはいるのですが、地域によってお中元の時期が微妙にズレていたりするので「見当はずれのタイミングで迷惑になったりしないか」と気になるところです。
そんな悩みを解決すべく、地域別に「お中元を贈るの最適な時期」をまとめてみました。
目次
地域別「お中元の時期」と「特産品」
おおまかに東日本は7/1~7/15、西日本は7/15~8/15なのですが、その重なり合う7月中旬に届くように手配すれば大きな間違いはないでしょう。
あまりに見当違いの時期に贈るのは考え物ですが、遅れるのに比べれば多少早く届いても相手は違和感を覚えません。配送の混雑時期をズラす意味でも、年々早目に手配する傾向にあるようです。
また、そうはいっても地域によっては特定の風習があり、その地域の旬の特産品を贈りたい方もいらっしゃるでしょう。それも踏まえて地域別のお中元をチェックしていきましょう。
北海道のお中元
北海道のお中元の時期は 7/15~8/15 です。
ただし函館地区に限っては 7/1~7/15 になるようです。港町だけに本州との繋がりが強いのでしょうね。
【北海道、お中元時期の旬の特産品】・・・夕張メロン、時鮭(トキシラズ) 、ハスカップ、さんま、ヒメマス、ムラサキウニ、甘漬うに、エゾバフンウニ、さくらんぼ、スイカ、焼尻めん羊、北海真ふぐ、北海シマエビ、ラワンぶき、等々・・
東北地方のお中元
東北のお中元の時期は 7月1~8/15 です。
東北のお中元は7/1から始まりますが、場所によっては~8/15でも良い場合もあります。昨今、風評被害により地元の特産品が使われにくくなり、地域内でも南の物を配送することが多いようです。
東北地方の県:青森、岩手、秋田、宮城、山形、福島
【東北、お中元時期の旬の特産品】・・・ヤマトシジミ、海峡サーモン、タカミメロン、金鮎、松原鮎、久六島のサザエとアワビ、ブルーベリー、さくらんぼ、焼きウニ、カシオペア・ブルー、南部もぐりのほや、シシリアンルージュ、岩牡蠣、サンキューメロン、キイチゴ、うこぎ、じゅんさい、勘次郎胡瓜、あかつき、等々・・
関東地方のお中元
関東のお中元の時期は 7/1~7/15 です。
全国でも一番早い地域ですが、さらに配送の混雑のピークを避けるため6月下旬に届くよう手配することも多くなっているようです。
関東の県:茨木、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川
【関東、お中元時期の旬の特産品】・・・岩牡蠣、大玉スイカ、丸朝スイカ、わかさぎ、阿見グリーンメロン、貴味、巨峰、ギャルソン山羊チーズ、紅秀峰、あまつぶ星おおつぶ星、わらびりんご、銚子メロン、富里スイカ、房州黒あわび、房州和田浦っち鯨、ムラメ、小平ブルーベリー、小柴のシャコ、相模原ブルーベリー、湘南しらす、三浦のスイカ、三浦のサザエ、マスクメロン、湘南レッド、等々・・
甲信越地方のお中元
甲信越のお中元の時期は 7/1~7/15 です。
関東と隣接してるせいもあり、ほぼ同じですね。山梨、長野は海と接していないせいか、魚貝類のお中元が喜ばれます。
甲信越の県:山梨、長野、新潟
【甲信越、お中元時期の旬の特産品】・・・えご、からいすけ、きみひめ、新府の桃、貴陽、 蟠桃、笛吹産の桃・ぶどう、ゴールドラッシュ、千両二号、、松本ハイランド西瓜、ぼたんこしょう、プルーン、原村産セロリ、ハーモニーショコラ、等々・・
北陸地方のお中元
北陸のお中元の時期は 7/1~8/15 です。
ただし金沢などの都市部は~7/15に贈ることが多く、その他の地域は関西地方の影響からか~8/15に贈ることが多いようです。
北陸地方の県: 富山、石川、福井
【北陸、お中元時期の旬の特産品】・・稲積梅、入膳ジャンボ西瓜、アワビ、サザエ、能登黒、天然岩牡蠣、金糸うり、越のルビー、吉川ナス、さばえ夢てまり、花らっきょ、福井梅、やぶはら高原とうもろこし、くわ茶、内鎌かんぴょう、ルバーブ、等々・・
東海地方のお中元
東海のお中元の時期は 7/15~8/15 です。
この地域も7月に贈るのと8月に贈るのが入り混じってます。贈る相手先によるので、それとなく確認したいですね。
東海地方の県:静岡、愛知、岐阜、三重
【東海、お中元時期の旬の特産品】・・・あじめコショウ、仙寿菜、まくわうり、群青鮎、馬瀬川の鮎、筑陽、浜名湖うなぎ、三島馬鈴薯、天葉、藤里梨、函南スイカ、川根茶、甘々娘、とよたの桃、安城梨、しのおかの桃、種なし巨峰、堅瓜(かりもり)、鮑、伊勢茶、くき漬け、等々・・
関西地方のお中元
関西のお中元は 7/15~8/15 です。
関西地方の県:滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山
全国的に、年々お中元を贈る時期が早まっているのですが、関西地方は7中旬以降に贈るようです。特に大阪は8月に入ってからと拘る方もおられるので、事前に確認したいですね。
【関西、お中元時期の旬の特産品】・・・比良スイカ、永源寺ミドリン、丹後とり貝、青谷梅林の梅、宇治茶、川西のスイカ、玉造黒門白瓜、デラウェア、服部シロウリ、大野ぶどう、明石たこ、パッションフルーツ、淡路アマガレイ、淡路の鱧、ぬしま鯵、淡路びわ、太陽のジュレ、黄金まくわ、大和茶、アメノウオ、柿の葉寿司、朴の葉寿司、ぶどう山椒、紀州南高梅、ウルメイワシ、等々・・
中国地方のお中元
中国地方のお中元は 7/15~8/15 です。
中国地方の県: 鳥取、島根、岡山、広島、山口、
関西地方に習ってこの時期のようですが、最近では7月上旬に贈るなど早くなってきているようです。
【中国地方、お中元時期の旬の特産品】・・・倉吉極実すいか、境港天然本マグロ、大栄すいか、あご野焼、アムスメロン、完熟高糖度果実、「伝説のイカ」活イカパック、マスカットオブアレキサンドリア、清水白桃、笠岡産いちじく、海田茶、勝央のニューピオーネ、カタクチイワシ、音戸のちりめんいりこ、三原のタコ、山口の瀬つき鯵、萩のケンサキイカ、天神鱧、仙崎イカ、田布施いちじくワイン、福賀スイカ、等々・・
四国地方のお中元
四国地方のお中元は 7/15~8/15 です。
四国の県: 香川、愛媛、徳島、高知
関西地方や中国地方と同じですね。四国は海に囲まれているので取れる魚貝類も豊富で、うどんや青果系の特産品もたくさんあります。 日持ちしないナマ物も同じ地域内なら喜ばれるようですね。
【四国、お中元時期の旬の特産品】・・・踊る阿呆、徳島産すだち、相生番茶、大山の桃、唐川びわ、愛南の牡蠣、土佐沖どれキンメダイ、はすいも、キビナゴ、足摺芳香パイン、山北みかん、安田川の鮎、天日塩ジェラート、等々・・
九州地方のお中元
九州のお中元は 8/1~8/15 です。
九州の県: 福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島
全国の中では遅い部類になりますので、この地域に贈る時は注意が必要ですね。ですが九州でもお中元の時期が年々早まる傾向にあり、人によっては7月上旬に贈っても大丈夫のようです。
【九州、お中元時期の旬の特産品】・・・城島のエツ、幸水、豊水、川あんこう、 大川・旅出しうなぎ、とよみつひめ、呼子いか、伊万里梨、ムツゴロウ、ごんあじ、対馬産穴子、祭ばやし777,アールスメロン、大矢野黄金の鱧、天草緑竹、弁天マンゴー、ゆのまえぶどう、球磨川の鮎、球磨村の梨、天領岩牡蠣、アメタ(イボダイ)、カボス、宇佐の八幡はも、姫島かれい、姫島車エビ、城下かれい、日向特産へべす、みやざき完熟マンゴー、みやざきなつはるか、にがうり、やごろうスイカ、志布志のお茶、喜界島の白ゴマ、豊見城マンゴー、等々・・
沖縄地方のお中元
沖縄のお中元は 8月上旬~8/15 です。
この地域は少し特殊でして、旧盆の歴に習うという風習があります。旧暦は1日ずつズレていきますので、毎年確認しなければいけないのですね。
2019年の場合を調べると、厳密には 8/13~8/15 と3日間しかありません。狭い島内なら支障はないでしょうが、本土から配送する場合は注意が必要かもしれませんね。
まぁ早めに着く分には、そう違和感がないはずです。贈る相手が風習を細かく気にする人柄かどうかによるでしょう。
【沖縄、お中元時期の旬の特産品】・・・ 大宜味村青切りシークワーサー、宮古島のマンゴー、もちきび 、ぐしちゃんいい菜、パインアップル、等々・・
お中元の時期に遅れた場合は?
贈る地域のお中元の時期に遅れてしまった場合ですが、
8/7 立秋までは「暑中御見舞」「暑中御伺」
8/7 立秋以降は「残暑御見舞」「残暑御伺」
と熨斗書きを変えて贈ると良いでしょう。
まとめ
お中元を贈る時期が地域によってマチマチなのは悩みどころですが、同じ地域内に贈るのであれば、その地域の時期に合わせ、違う地域に贈る場合は相手先の地域の風習に合わせれば無難です。
なので、失敗しないためには贈る相手のリサーチがある程度必要になってきますが、この記事を読んでいるアナタなら大丈夫ですね(笑)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。